1. 活動の概要

毎週水曜日の夜21時半から池袋駅及びその周辺の路上生活状態の方々への「夜回り(アウトリーチ活動)」とおにぎり配りを行っています。

2. 夜回りで出会う人々

夜回りでは池袋駅2コース・西口・東口・椎名町駅の各コースに分かれ、寝床を訪問します。お一人お一人におにぎりやパンとともに炊き出しや支援の情報をまとめたチラシを渡します。2021年度は平均32人とお会いしています。コース別の平均は池袋駅17人、西口が2名、東口が11名、椎名町駅が2名となっています。

3. おにぎり配布

池袋駅前公園(通称:うなぎ公園)に並んだ人たちに実施しています。夜回りに出発する前の21時半に並ばれている方々におにぎりやパンなどをお渡ししています。2021年度は平均55人の方がおにぎりを受け取りに並ばれました。 

4. 配布するおにぎりやパン

おにぎりは夜回りの日に、ピアメンバー(路上生活経験者)とボランティアとで、毎回130個を作っています。

パンは要町の連携している「要町あさやけベーカリー」でピアメンバーも参加して、月に2回、毎回100個のパンを提供してくれています。

また「いけぶくろ茜の里」より毎回100個程度のパンの提供を受けています。また月に一回、赤羽にある「New Nene’s Kitchen」から無料でお弁当の提供を受けています。前年度から続いて「自由学園」の中高生たちが月1回のペースでおにぎりを握って参加をしてくれています。

5. 夜回りにおける生活相談

夜回りでの相談は炊き出しに比べて切羽詰まった状態におかれている方が多くいらっしゃる印象です。飯場や派遣の仕事をクビになったり、逃げてきたりして、お金や住まいを失い、「食べることも、安心して眠ることもできない」とおっしゃる方々に出会ってきました。昨年は合計で51名の方が相談に来られ、生活保護の申請や自立支援センター利用申し込みへの同行、求人紹介を行いました。手持ちのない方には「東京アンブレラ基金」から一泊分の宿泊費と食費をお渡しし、翌日の申請や面接までの支援を行っています。

この記事を書いた人

幸田 良佑

幸田 良佑

2003年生、愛知県出身。TENOHASI(てのはし)の生活相談員。なんちゃって大学生。